「彼の服を借りたようなラフな感じが好き」「メンズのシャツやスウェットのシルエットが可愛い」。
そんな理由でメンズアイテムをファッションに取り入れる女子が増えています。
でも実は、メンズアイテムはただ着るだけだと、野暮ったく見えたり、だらしなく見えたりしがち。
「せっかくメンズ服を着るなら、おしゃれに見せたい!」そう思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、“借りた感”を逆におしゃれに見せるためのスタイリングテクニックを10個ご紹介します。
これさえ押さえれば、あなたもメンズアイテムを自由自在に着こなせるようになりますよ。
メンズアイテム着こなしテクニック10選|“ちょうどいい抜け感”を作るコツ
メンズアイテムを取り入れる上で大切なのは、計算された「抜け感」です。
ただ大きい服を着るのではなく、どこかに女性らしさやスタイリッシュさを加えることで、こなれた印象に。
【1】シャツの裾は“フロントだけイン”してこなれ感を
メンズシャツを普通に着ると、どうしてもだらしなく見えがち。そこで試したいのが、シャツの裾を前だけボトムスにインするテクニックです。
全部インするとキメすぎに見えたり、全部アウトだとルーズすぎたりしますが、フロントインなら抜け感と脚長効果を両立できます。
【2】ボリュームあるトップスには“タイト目なボトム”を合わせてバランスを取る
メンズのオーバーサイズトップスは、体型カバーにもなり可愛いですが、全身ゆったりだと部屋着っぽく見えてしまうことも。
オーバーサイズトップスに、スキニーパンツや細身のテーパードパンツなどタイト目のボトムスを合わせるのが黄金比。これにより、上半身のゆったり感が強調され、全体の華奢見え効果も期待できます。
【3】袖をくしゅっとたくし上げる
メンズサイズの長袖は、袖が余りがち。その袖をくしゅっとラフにたくし上げるだけで、こなれた印象に変わります。
手首や腕を見せることで、抜け感と軽やかさを演出でき、だらしなく見えません。
【4】靴は“女性らしさ”を感じさせるものに振る
メンズアイテムでボーイッシュになりすぎたときは、足元でバランスを取りましょう。
バレエシューズ、ローファー、スクエアトゥパンプスなど、どこかに女性らしさを感じさせる靴を選ぶと、ぐっと引き締まります。
スニーカーでも、シンプルなデザインや色を選ぶのがポイントです。
【5】キャップやメガネで“あえてボーイッシュに振る”のも◎
全身をメンズライクでまとめるのは難しいと感じるかもしれませんが、キャップやメガネといった小物で“あえてボーイッシュに振る”のも有効なテクニックです。
これにより、計算されたスタイリングに見え、全体の抜け感を演出できます。
【6】パンツは裾を“少しだけロールアップ”すると軽くなる
メンズサイズのパンツは丈が長いことが多いですが、そのままでは重たい印象になりがち。
そこで、裾を少しだけロールアップして足首を見せるのがおすすめです。
これにより、軽やかさが加わり、全体のバランスが良くなります。
【7】バッグは“小さめ”を選ぶと全体が締まる
オーバーサイズのメンズアイテムをメインにしたコーディネートには、小さめのバッグを合わせるのが効果的です。
全体のボリューム感を引き算することで、スタイルが締まり、洗練された印象になります。ミニショルダーやクラッチバッグなどがおすすめです。
【8】色は「ベース+差し色1色」までに留める
メンズライクなスタイリングでは、色の選び方も重要です。
黒・白・ベージュ・カーキ・グレー・ネイビーといったベーシックカラーをベースに、小物に赤やブルー、グリーンなど鮮やかな色を1色だけ加える程度に留めましょう。
多色使いは避け、シンプルにまとめるのがおしゃれに見えるコツです。
【9】メンズライクなトップスには“素材感”で柔らかさをプラス
メンズライクなトップスを選ぶ際は、素材感にも注目しましょう。
リネンや薄手のコットンなど、軽い素材を選ぶことで、ゆったりとしたシルエットでもふんわり感が生まれ、女性らしい柔らかさをプラスできます。
スウェットも、裏起毛ではない薄手のものを選ぶと春らしい印象に。
【10】腰巻き・肩掛け・レイヤードで立体感を出す
ただ着るだけでなく、“どう見せるか”を意識すると格段におしゃれ度がアップします。
例えば、チェックシャツを腰に巻いたり、カーディガンを肩掛けしたり、Tシャツの上にシャツを羽織るレイヤードスタイルを取り入れたり。
立体感を出すことで、シンプルなメンズアイテムもこなれた印象になります。
メンズ服を取り入れるときの注意点
失敗しないためのポイントも押さえておきましょう。
サイズは「1〜2サイズ上」がおすすめ。
大きすぎると子供っぽくなることも。
ジャストサイズよりは大きめが良いですが、あまりに大きすぎるとだらしなく見えたり、子供っぽくなったりする可能性があります。
試着して、程よいゆとりがあるかを確認しましょう。
メンズコーナーでも「女性でも着られるか?」を基準に選ぶと失敗しにくい。
男性向けに作られた服でも、デザインや素材によっては女性が着こなせるものがたくさんあります。
自分のスタイルに合うか、客観的に見て判断することが大切です。
男性モデルの着用画像で丈感や袖の長さをイメージする。
オンラインストアなどで購入する際は、男性モデルが着ている画像も参考にしましょう。
自分の身長と照らし合わせて、丈感や袖の長さを具体的にイメージすると失敗が少なくなります。
おすすめアイテム例(初心者向け)
まず手に入れるなら、こんなメンズアイテムがおすすめです。
- メンズM〜Lのバンドカラーシャツ: クリーンで抜け感が出しやすい万能アイテム。
- カレッジスウェット or 無地のオーバーサイズパーカー: カジュアルながらこなれた印象に。
- ワイドチノ or スラックス(ベルトで調整): 丈が長い場合はロールアップしたり、ベルトでウエストを調整したりして活用。
- 柄シャツ(レーヨン素材や落ち感のあるもの): レーヨンなどテロッとした素材なら女性らしく着こなせます。
- メンズナイロンアウター(アノラック・コーチジャケットなど): スポーティーMIXで旬顔になれるアイテム。
まとめ|“借りた感”こそ、あなただけのスタイルに
メンズ服は、ともすれば「借りてきた服」に見えてしまうリスクもあります。
しかし、だからこそ、その人の着こなし力が問われるアイテムだと言えるでしょう。
でも裏を返せば、“あえて着てる”ように見せられれば、誰よりもこなれて見えるということ。
今回ご紹介した10個のテクニックを1つずつ試しながら、自分に合った“ユルさ”と“バランス”を見つけてみてください。
きっとそのスタイルが、あなたの“似合う”に変わり、ファッションの幅を広げてくれるはずです。