近年、古着を取り入れたファッションがZ世代を中心に再評価されています。しかし「なんだか汚く見える」「まとまりがない」といった悩みの声も多いのが実情。
一方で、“シティボーイ”と呼ばれるファッション感度の高い男性たちは、同じく古着を着ているのにどこか洗練されて見えるのが特徴です。
その差はどこにあるのか? この記事では、古着をスタイリッシュに着こなすための「シティボーイ的古着ミックス術」について、初心者でも分かりやすく解説します。
古着×シティボーイが相性抜群な3つの理由
1. 抜け感のあるシルエットに古着の“味”がマッチ
シティボーイの代名詞ともいえる、ゆるめでリラックス感のあるオーバーサイズシルエット。

その“抜け感”と古着ならではの色あせやヨレといった風合いが絶妙にマッチします。
新品では出せない「こなれ感」が、古着ならではの魅力。それを活かせるのがシティボーイスタイルなのです。
2. “都会的要素”が古着の野暮ったさを中和
古着はアイテム単体で見ると、やや野暮ったい印象になることも。
しかし、シティボーイは都会的なアイテム(革靴・ローファー・ミニショルダーなど)や、計算されたカラーリング(ネイビー×白など)を組み合わせることで、絶妙に洗練された印象を演出します。

都会の空気感をファッションに落とし込むことで、古着が一気に垢抜けて見えるのです。
3. “主役一点使い”で個性を活かすスタイリング
古着は個性的で主張が強いものが多いため、全身を古着で固めると“やりすぎ感”が出てしまうことも。
シティボーイはその点、「一点だけ主役」という引き算スタイルが得意。

古着を1アイテムに絞り、それ以外を無地やベーシックなものでまとめることで、スタイル全体のバランスを保ちます。
失敗しない!古着ミックスコーデの3つのコツ
コツ1:主役は「1アイテムだけ」に絞る
古着ミックスで失敗しない鉄則は「一点主役」。
例として、以下のようなアイテムが主役になりやすいです。
- 柄シャツ
- カレッジスウェット
- 色落ちデニム

これらのアイテム以外は、シンプルな無地のTシャツやパンツでまとめてあげることで、古着の“味”が引き立ちます。
コツ2:サイズ感は“やや大きめ”で全体を統一
古着にはオーバーサイズのアイテムが多く存在します。
そこで重要なのが、全体のバランスを意識すること。

トップス・ボトムのどちらかをやや細めにするなど、“締める箇所”を作ることで、ルーズになりすぎないコーデが完成します。
コツ3:色数は「3色以内」に抑える
コーディネート全体を3色以内に抑えることで、統一感が生まれ、自然とまとまった印象になります。
以下のような配色がおすすめ
- ベージュ × 白 × 黒
- ネイビー × グレー × 茶

同じトーンであれば、素材や年代が違ってもチグハグに見えません。
【実例】シティボーイ的・古着ミックスコーデ3選
1. バンドTシャツ × ワイドデニム × 白スニーカー

90年代ロックTを主役にしたコーデ。ボトムスとシューズはミニマルにしてバランスを調整。
キャップやミニショルダーでストリート要素を加えても◎
2. カレッジスウェット × テーパードスラックス × ローファー

アメカジなスウェットに上品なスラックスを合わせた”ギャップスタイル”。
襟付きシャツをインナーに加えてレイヤードにすると、より都会的に。
3. 柄シャツ × 白T × デニムパンツ

柄シャツをメインにした軽快なコーデ。白Tとベージュのデニムパンツでナチュラル感を演出。夏場でも重たくならない配色がポイントです。
古着初心者が選ぶべき“失敗しない”おすすめアイテム5選
- 無地のスウェット or パーカー(Champion系):汎用性が高く、どんなアイテムにも合わせやすい
- オープンカラーシャツ(柄控えめ):春夏のレイヤードに最適
- 501系のリーバイスデニム:王道かつ美シルエット
- ナイロンアノラック(スポーツ系):ストリート感を加えつつ実用性も高い
- ワークジャケット(Carhartt・Dickiesなど):アウターとしてもインナーとしても使いやすい
まとめ|“古着っぽさ”ではなく“自分らしさ”を大切に
古着コーデを成功させる最大のポイントは、“どう馴染ませるか”。
シティボーイのような力の抜けた上級スタイルを目指すなら、アイテム選びだけでなく、引き算やシルエット、色使いにも意識を向けてみましょう。
まずは1アイテムだけ、自分の好みに合った古着を選んで、今あるワードローブに取り入れてみてください。少しずつ“自分らしいシティボーイスタイル”が見えてくるはずです。