古着を取り入れたファッションでよく聞く「抜け感」という言葉。
「具体的にどう作ればいいの?」
「頑張ってる感との違いって何?」
そう感じている人も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな疑問を解決し、古着をミックスした抜け感コーデを初心者でも再現できる3つのステップに分けて丁寧に解説します。
野暮ったくならず、でも自然体でおしゃれに見えるコツを知りたい人は必読です!
そもそも「抜け感」とは?頑張ってる感との違い
「抜け感」とは、カッチリしすぎず、ラフすぎない、「肩の力が抜けた、こなれたおしゃれ感」を指します。
まるで計算されていないかのように見えるけれど、実は細部にまで工夫が凝らされているのが特徴です。
一方、「頑張ってる感」は、トレンドを詰め込みすぎたり、全身をブランド品で固めたりして、気合いが入りすぎている印象を与えてしまう状態です。
シティボーイ的なファッションにおける「抜け感」は、特に古着の持つ“味”や“こなれ感”を、現代的で清潔感のあるスタイルに落とし込むことで生まれます。
抜け感のある古着ミックスコーデを作る3ステップ
ステップ①:抜け感は“色と素材”で作る
「抜け感」を演出する上で、最も基本となるのが色と素材の選び方です。
色数は3色まで
コーデ全体で使用する色は、白、ベージュ、グレー、ネイビーといった“柔らかい色”をベースに、多くても3色までに抑えましょう。
差し色を加える場合は、1点だけに限定すると、洗練された印象になります。多色使いは「頑張ってる感」に繋がりやすいので注意が必要です。
素材感で“軽さ”を出す
古着には、着込まれたことによる“ヤレ感”や、生地が体に沿うような“落ち感”があります。
リネン、レーヨン、柔らかいコットン、ナイロン、薄手のスウェットなど、軽やかでドレープ性のある素材を取り入れると、重たくなりがちな古着に抜け感が生まれます。
これが今のトレンドにもマッチし、自然体のおしゃれを演出する鍵となります。
ステップ②:主役アイテムは“1点だけ”に絞る
古着コーデでよくある失敗が「全身を古着で固めてしまう」ことです。
これでは「抜け感」どころか、“重たさ”や“野暮ったさ”が先行してしまいます。
- トップスを派手めにするなら、ボトムスはシンプルに(例:個性的な柄シャツ × 無地のスラックス)
- ボトムスを主役にするなら、トップスは引き算(例:絶妙な色落ちデニム × 無地のクリーンなシャツ)
このように、主張するのは「1アイテム」だけと意識しましょう。
その他のアイテムは、あくまでその主役を引き立てる“引き立て役”として機能させることが重要です。
ステップ③:小物・靴で“都会感”を添える
古着は、ただレトロなだけでは“借りてきた服”に見えかねません。
“街に馴染ませる”ことでこそ、その魅力が最大限に引き出されます。そのためには、足元や小物で“現代っぽさ”や“清潔感”をプラスすることが非常に大事です。
- ローテクスニーカー(特に白): 程よいカジュアルさとクリーンさで、抜けすぎないバランスを保ちます。
- ミニショルダーやサコッシュ: 休日の軽快さを演出し、スタイリッシュなアクセントになります。
- キャップ or メガネ: スポーティーな要素をさりげなく足し、こなれた雰囲気を高めます。
- シンプルなシルバーアクセサリーや腕時計: 洗練された印象をプラスし、大人っぽさを演出します。
【実例】抜け感のある古着ミックスコーデ3選
具体的なコーディネート例を見て、イメージを掴みましょう。
1. 「開襟シャツ(柄)× 白ワイドパンツ × トートバッグ」
鮮やかな柄の開襟シャツを主役に、ボトムスはクリーンな白のワイドパンツでシンプルに。
色数を2色に絞ることで、シャツだけで古着の“味”と抜け感を存分に出せます。
足元は白のスニーカー、バッグはキャンバストートで軽やかにまとめましょう。
2. 「カレッジスウェット × テーパードチノ × ローテクスニーカー」
上半身には、着込まれた風合いのカレッジスウェットでヴィンテージ感を。
下半身は、清潔感のあるテーパードチノですっきりと見せます。
足元はコンバースなどのローテクスニーカーを合わせれば、全体にまとまりが生まれ、大人カジュアルな抜け感スタイルが完成します。
3. 「オーバーサイズTシャツ × ブラックスラックス × キャップ」
一見シンプルに見える組み合わせですが、ここでのポイントは“質感の違い”と“サイズ感”です。
洗いがかかったオーバーサイズTシャツは、適度な落ち感があるものをチョイス。
ボトムスはきっちりとした素材のブラックスラックスで引き締めます。
仕上げにキャップをプラスすれば、都会的なスポーツMIXの抜け感コーデに。
まとめ|“やりすぎない”が一番おしゃれ
古着ミックスファッションは、ただアイテムを足すだけでは完成しません。
重要なのは、“抜け”の余白を残すこと。そうすることで、ファッションに呼吸が生まれ、自然体でありながらもセンスの光るスタイルが生まれます。これこそが、シティボーイ的な着こなしの本質です。
まずは、お気に入りの古着を1アイテムだけ手に入れてみてください。そして、今回紹介した3つのステップを参考に、色や素材、全体のバランス、そして小物使いを意識して組み立ててみましょう。
そのコーデには、きっとあなたらしさが滲み出て、誰よりもこなれて見えるはずです。